次はアメリカに挑戦したい
――記録ずくめの賞金女王を達成した後はアメリカツアーに意欲を燃やしていると聞きましたが。
【ボミ】15年は日本で頑張ったから、次はアメリカという思いはあります。世界の舞台は難しく、また強い人も大勢います。その中で自分はどこまで通用するか試してみたいです。ただし日本を離れるつもりはありません。あくまで大好きな日本をベースにして、シード権があれば全米女子オープンや全英女子オープンに挑戦してみたい。私にとってはこんな素敵な国でプレーすることが本当の喜びです。日本には特別な思いがあります。
――となると今後の目標は結婚しかないのでは。
【ボミ】今はゴルフに集中して夢を叶えたから一番幸せだけど、やっぱり女だから結婚は考えます。理想の男性ですか? 目が細くて、切れ長の二重で、男前で優しくて、男らしい人。(今風のイケメンではなく、どうやら日本のサムライのような男性がイメージか)でもそんな人いないですよね。(はにかみながらやっと答えてくれた)
――賞金女王の次の目標ができましたね。今年もよい年でありますように頑張ってください。
※このインタビューは全競技終了後の過密スケジュールの合間をぬってようやく実現した。本人も疲労困憊だったろう。それにもかかわらず嫌な顔一つせず、質問にも笑顔で丁寧に答えてくれた。可愛くて、強く、謙虚で女性らしいしとやかさもある。なるほどファン、特に男性(老若)が熱狂するのもわかる。彼女こそ究極の“ツヨカワ”プロ。余談だがライバルのテレサ・ルーも強くて、優しい。この2人が16年の女子プロ界を牽引するのは確か。魅力があれば国籍に関係なくファンを魅了する。日本の女子プロも見習ってほしい。
(細田榮久=撮影)