お客様の息子の「キャリア相談」
私はスケジュールは、ビジネスのニーズも私の好みもわかっている秘書と一緒に作成しますし、自分でもアポイントをどんどん入れていきます。
スケジューリングで一番重要なのは、自分が運営しているビジネスで実際何が起きているか、きちんと把握できる体制にしておくことだと考えています。そのために、複数のミーティングを週単位、月単位でスケジューリングしています。
まず副総支配人との対話。私の下には運営、営業推進、人事、財務をそれぞれ担当する4人の副総支配人がいます。4人とはそれぞれワン・オン・ワン(1対1)で、週に1度、担当事項についての当面の案件やその経過報告などに1時間余を費やします。さらに、その4人と私の計5人が一堂に会しての会議を月に1度。そこでは1~2カ月先のことを話し合います。
これとは別に、日常的にはホテルの運営に関するオペレーションミーティングと、ビジネス推進のコマーシャルミーティングの2つに出席しています。それぞれのチームが毎朝行っている会議に、必ず1日おきに出席して、今、まさに何が起きているかを自分の耳と目で把握するのです。
このほか、有志のメンバーが集まるマーケティングミーティングや人事系のグループエナジーミーティングもあります。そこは互いのコミュニケーションをどう図るか、顧客満足度を高めるにはどんなアクションを取るべきかなどを話し合う場です。ここで、現場のチームメンバーがどんな仕事をしているかを知ることができます。
私のスケジュールは、PCとiPhoneを通じて私と秘書、副総支配人で共有しています。ミーティングの希望日時をリクエストして、他のメンバーに予定が入っていれば、その情報が自動的に返信されるシステムもあって、それを基に私のスケジュールが決まり、画面上に反映されていきます。
手書きの手帳は使いませんが、世代的にも紙を完全に使わなくすることにはちょっと抵抗があります。オンライン化が進むと、逆に手書きのメッセージが重要なコミュニケーションの一つになることも事実。お客様へのウエルカムや、スタッフやお客様への感謝のメッセージは、受け取る側が「自分のことを考えてくれている」ということがわかってもらえるよう、あえて手書きにしています。