7や8のままでもサポートは続く

普段使いの機能も、Windows 10では強化されています。藤原さんのおすすめは「仮想デスクトップ」。例えば、ブラウザーを開くデスクトップと、PowerPointでプレゼンする場のデスクトップを簡単に切り換えられるので、重宝しているそうです。

「仮想デスクトップ」の選択画面
▼要点3:事情に合わせてWindows 7を使い続けてもOK(ただし2020年1月のサポート終了まで)

マイクロソフトではWindows 10へのアップグレードを推奨していますが、当然強制ではありません。事情に合わせて、Windows 7やWindows 8.1を使い続けてもまったく問題ありません。

「アプリの互換性の都合などから、Windows 7や8を使い続ける方も相当数いらっしゃると思います。その状況でも、Windows Updateの実行やセキュリティソフトの導入など、基本的な対策をぜひお願いします」(藤原さん)

ただし、ここで注意したいのが「サポート期間」です。現在マイクロソフトが発売しているOSは、発売から最低5年間の「メインストリームサポート」、それに続く最低5年間の「延長サポート」というように期間を区切っています。つまり合計10年間は誰もが問題なく使い続けられますが、それを超えた場合はセキュリティなどで問題が発生しても、マイクロソフト側では修正パッチなどを配布してくれません。

Windowsのサポート期限に関する情報ページ

これは、家電メーカーが修理用部品を保持する期間の感覚に近いものです。国内で製造される家電の多くは、製造打ち切りからおおむね5~8年程度過ぎると、以後は修理して使い続けるのが難しくなります。もちろん、電気技術者であれば似たような部品を自作するなりできるでしょうが、一般消費者には到底無理な領域です。

Windows 7の場合はメインストリームサポートが2015年1月13日に終了しているので、新機能の提供はもう行われません。現在は、バグ修正やセキュリティ関係の更新パッチ配布が約束された延長サポートに入っていて、2020年1月14日には終わります。この日を過ぎてもPCは起動しますが、セキュリティの観点からは極めて慎重な取り扱いが必要になります。

実はこのサポート期間の観点でも、Windows 10は今までにない画期的な性質を備えています。というのも、「Windows 10は最後のメジャーアップグレード」とされていて、今後はWindows 10の枠組みを維持したまま、継続的に新機能を追加するとマイクロソフトは明言しているのです。現に8月2日には「Anniversary Update」と呼ばれる大型アップデートが控えています。

ここからは推測になりますが、例えば5年後にWindows端末を買い替えるとして、その時点での最新OSは「Windows 11」や「Windows 12」ではなく、現在の「Windows 10」そのままである可能性が高いのです。より厳密な意味でのサポート期間については今後なんらかのポリシー変更がなされると推測されますが、Windows 10を今のうちに使い始めておけば、あとあとラクができるかもしれません。