3つの「恋愛タイプ」がある

大人のアタッチメント理論に基づいた科学的な恋愛ストラテジーの本『異性の心を上手に透視する方法』(原題:Attached)は、自分に合う相手をなかなか見つけられないと悩む人にヒントを与えてくれます。

「良い結婚・悪い結婚を結婚前に見抜く方法」(http://president.jp/articles/-/18344)で、すべての人が持っている「人との絆を結ぶ能力」であるアタッチメント(愛着)が、恋愛のパートナーを選ぶ際にも影響してくるというこの本のコンセプトをご紹介しました。

『異性の心を上手に透視する方法』(アミール・レバイン、レイチェル・ヘラー著/プレジデント社)

アタッチメント・タイプには安定型・不安型・回避型の3つがあります。安定型の人は自分の気持ちを素直に表現できる人が多く、恋愛の駆け引きにもあまり興味がありません。「この人だ」と決めた相手には率直に好意を示すので、「相手は自分のことをどう思っているのか」というドキドキ感もさほど感じないかもしれません。また、効果的なコミュニケーションが得意なので、比較的穏やかに交際がすすみ、そのまますんなり結婚というのもよくあるケースです。

不安型の人は恋に落ちやすく、交際が始まると相手のことを何よりも優先する傾向があります。恋人ができると、同性の友達とのつきあいが疎遠になったり、感情の起伏が激しく相手の言動に一喜一憂したりする人は不安型の可能性が高いです。

そして、回避型の人は親密さに対する抵抗があるので、相手が自分に近づきすぎたと感じると、無意識のうちに距離を置く行動をとる傾向があります。回避型とつきあっている人は、うまくいっていると思っていたのに突然手のひらを返したように冷たくされて、混乱してしまうということもあるようです。

これらの描写を読んだだけで、周りにいる友人や同僚がどのタイプかなんとなく想像がつく人も多いのではないでしょうか。