もう5年か、まだ5年か。悲喜こもごもの思いは被災者の数と同じだけある。未曾有の大災害となった東日本大震災により、東北はいまだ復興途上だ。大切な人を失い、ふるさとを追われ、学校が廃校になる。仕事が見つからず、仮住まいのままの人も少なくない。何より、いまだ約2500人の行方がわかっていない。

「震災のこと、もがいている私たちのことを忘れないでほしい。その一方で、あの日のことはあまり思い出したくない。矛盾するようですが、どちらも偽らざる自分の気持ちなんです」