妻の生存は「引っ越し」のおかげか?
妻が乳がんの手術を受けた翌年の5月、引っ越しをすることにしました。乳がんの告知から1年。再発を防止するには日々の健康管理も重要ですが、それだけではダメなような気がしたからです。そこで、快適なマンションにでも住めば、少なくとも妻の免疫力が上がるはずと思い、スカイツリーとディズニーランドの打ち上げ花火をゆったりと眺めることができる、ルーフバルコニーつきのマンションに引っ越ししたのです。

連載「ドキュメント 妻ががんになったら」が書籍化されました!『娘はまだ6歳、妻が乳がんになった』(プレジデント社刊)
家賃は13万円。私の収入からすれば少々高いように思えましたが、当時は少ないとはいえ400万円くらいの貯金があり、一番の得意先からの仕事だけでも年間400万円は見込めたため、なんとかなると思ったのです。引っ越しした日の夜、家族でディズニーランドの打ち上げ花火や、ライトアップされたスカイツリーを眺めながら、すべてはいい方向に進む、そう信じて疑いませんでした。
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