記者会見に学ぶ天国と地獄の境目

まずい、遅刻した――。そんなとき、絶対やってはいけないのは、「事務的な謝り方」や「嫌々頭を下げる」ことですが、それと並ぶNG行為は意外にも「べらべら理由を喋る」ことなのです。「電車が遅れ……」「体調がちょっと……」などと言い訳しがちですが、話せば話すほどかえって欺瞞的な人間だと思われてしまうのです。

遅刻したときの心境はこうです。ああ、時間に遅れて相手に迷惑をかけてしまった。きっと怒り心頭で信頼関係が崩れるかもしれない。これで自分の評価が落ちるのは確実だ……。

こうなると人はある種の自己防衛本能で「窮地」から脱するため、相手に許しを乞うたり、怒りをなだめたりしようとしてしまいがちです。それでつい、「申し訳ありません」のあとに遅刻の原因をべらべら喋るという行為に出るわけですが、「言葉の数」が多ければ多いほど、あいつは言葉巧みに言い逃れする、といったマイナスの烙印を押されてしまうのです。