私の経営する会計事務所グループに、実は3つのホームページがある。それぞれ、30万円程度の投資をして、2~3年ほど前に立ち上げた無形の資産だ。今IT関連では、このうち1つのホームページだけで、2000万円近くの売り上げを挙げるようになった。しかし、メーンの1つを除いて、残り2つはほぼ遊休状態となってしまった。このままでは今後、キャッシュフローが見込めないので、近々、閉鎖することも考えている。

このように、複数の投資をした結果、一部が初期の投資額を回収できないケースは、有形・無形の投資を問わずよく見かける。もはや将来の収入が期待できない場合に、資産を初期の投資額のまま評価し続けることに問題はないだろうか。このような疑問に答える形で登場したのが、「減損会計」という会計技術である。

そもそも「減損」とは、企業が投下した設備投資などで、収益性が低下したために当初期待していたリターンを見込めなくなった状態をいう。このような減損状態にある設備などについて、固定資産の評価を切り下げる会計上の処理を減損会計というのである。

(ライヴ・アート=図版作成)