「なんとなくダメ」な、救いようがない文書の典型

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「企画書」BEFORE

(1)具体性のない修飾語は意味なし――企画を練るためには、現状はどうなっているかという土台が必要。「幾多の困難」「新たな歴史」など、具体性のない表現が多いが、「今までどんなイベントをしてきたか」「よその会社は何をしているか」などを調べ、事実を肉づけしたい。

(2)テンプレ使い回しはすぐ見破られる――過去の企画書を参照している雰囲気が濃厚。悪い例を真似しても悪いものしか生まれないし、書き手がポイントをつかめないまま書いているのも問題だ。企画の狙いをはっきりさせないまま具体案を考え始めると、このようになりがち。

(3)借りてきた言葉は響かない――出口が魅力的でなければ、ゴーサインは出ない。この文書では「効果」が借りてきた言葉で語られており、上司に響く可能性は限りなく低い。「なんとなくダメ」「とりあえずやり直し」の道をたどるであろう、うまくいかない企画書の典型例。