ポイント3▼自分の価値を見直そう
上手に話すための一番のカギは「自信」です。
元陸上選手の為末大さんは、異分野の経営者や学者とも対等に話すことができ、テレビ番組でも適切なコメントを発しています。その為末さんが、どんな人とも落ち着いて対話することができるのは、1つには、専門である陸上競技をとことん究めつくしたという自信があるからです(「アスリートの為末大が、テレビで引っ張りだこなわけ」http://president.jp/articles/-/15533 参照)。
自信とは自分の中にブラインドスポットがないことだと私は思っています。何ができて何ができないかをわかっていれば、自信を持って話すことができるのです。
高名な経営者の前に出たときに、私はこう話したことがあります。
「私は声で伝えることを探求してきました。経営などは一切わかりませんが、伝え方のことならなんでも聞いてください」
こう言うことによって、平常心で話し方のトレーニングを始めることができたのです。
松本大・マネックス証券社長によれば「一番よくないのは、こういうとき、自分自身を実態以上に大きく見せようとすることです」。
そうしてしまうのは、自分に自信がないからです。あなたには、あなたの得意分野があるのではないでしょうか。パーフェクトな人などいないのです。