アイデアは既存の情報の組み合わせから

アイデアは、今まであった事柄を頭の中で組み合わせて、新しいものを生み出す作業だ。そのため、一見違うように見える事柄に関連性や共通点を見出す力を養う必要がでてくる。流れは、材料を集めて、理解して、それらを混ぜ合わせたらしばらくあたためる。そこから新しいものを生み出し、果たしてそれが機能するかを見ていく……、といったことだ。

アイデアを考える過程は、およそこんな風になる。

1.情報収集
2.集めた情報の咀嚼(グループ分け)
3.異なる事物の関連性の発見(インスピレーション)
4.情報を混ぜてあたためる(インキュベーション、孵化)
5.新しい発想の誕生
6.検証
7.育てる

アイデアを生み出すためには、あらゆる角度から発想することが必要になる。既存の要素を溶かし合わせて新しい形として生み出すのがアイデアであり、一見関係がなさそうな事物の間に関係性を見出す力を養うことで、こうした作業がやりやすくなるだろう。そのためには、次のようなことを続けていきたい。

・聞くこと
・見ること
・好奇心を持つこと
・問題を解決しようとすること
・あらゆることを結びつけて発想すること
・疑問をもつこと

自分の中に、アイデアのもととなる情報をインプットし続けないと、新しいプロジェクトも、製品も、営業方法も……、やがては生み出すことが難しくなるだろう。ところが、常に情報をインプットして、いったんそこから思考を離してみる。ちっとも生み出せないはずのアイデアが、忘れたようなときにフッと湧き出ることがある。

これはいきなり生まれた考えではなく、自分の中のあらゆる情報が結びつき溶けあって、うまい具合に成熟した瞬間といえるだろう。どんなことでも関心を持ち、できるだけいろいろなことに挑戦し、少しでも疑問に思ったことは質問をする。いつもそのことを考えているわけではなくとも、いずれ関連することを常にインプットし続けた成果が自分に現われるだろう。

では、次に力を尽くす側面から考えてみよう。