孫正義は、なぜ日本を代表する経営者となりえたのか。どうして失敗を重ねながらも、最後には成功をつかみとることができるのか。その答えの鍵は「人たらし」にある!超一流ともいえる名ゼリフの数々を、関係者が証言する。

「あの新幹線の車内でのことは一生忘れられないでしょう。前日からの京セラとの交渉に疲れ果て、あの気丈な孫さんがポツリ、『今ならやめてもいいよ』と言ったのですから。孫さんとは数々の事業を通して30数年来のお付き合いがありますが、あんなに弱気な発言は、このときだけでした」

フォーバル会長の大久保秀夫は、1986年12月、京都での商談をこう回想する。