2)will 
「100%必ず~する」mayは50%で使う

willを「~でしょう」と覚えている人は多いでしょうが、本当のwillは「100%必ず~する」という強い意味を持っています。例えば結婚式の宣誓で、「汝はタケシを夫とすることを誓いますか?」と神父に問われ、花嫁は「I will」と答えますが、これが「たぶん誓うでしょう」だったら大変なことになってしまいますよね? だからwillはとても力強いのです。

ちなみにwon't(否定文)の場合、「必ず~しない」=「絶対に~しない」と訳せばOKです。

一方、mayは「50%」という感覚です。mayには「~してもよい(しなくてもよい)」(許可)と、「~かもしれない」(推量)という2つの意味があり、いずれも50%の確率と覚えておくといいでしょう。

3)you 
総称としての「みんな」という意味がある

youには重要な意味があります。それは「みんな」という総称。ことわざや一般論などでyouが頻出します。
「You can't buy friendship」という英文を見たとき、つい「あなたは友情を買うことはできない」と訳したくなりますが、「あなた以外の人なら買える」という解釈もできてしまいます。つまりこれが「総称のyou」なのです。

翻訳ものの自己啓発書で「あなたの中で~」「あなたが手にする」など「あなた」が連呼されることが多いのは、本当は総称のyouなのに、訳者が「あなた」と訳しているのが原因です。

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youには「あなたも私も」という意味がある

ところで代名詞の中で唯一「you」だけが単数(あなた)も複数(あなたたち)も同じ形なのはなぜでしょうか? 実はyouはもともと複数形。しかし、単数形を使うと目の前の相手を直接指すことになるため、無礼だと考えるようになりました。直接的な感じをぼかせば丁寧に感じられるため、単数でも複数形を使うようになったのです。日本語でも「あなた」を「そちら」「お宅」というのと同じ発想です。