セイコー、シチズン、カシオの国内時計大手が業績好調だ。彼らは、高級腕時計市場を支配するスイス勢にどう対抗したのか? 「技術のシチズン」と呼ばれてきた生真面目なメーカーの変身物語。
中国人が銀座で高級時計を爆買い
東京・銀座7丁目の中央通りに面したラオックスの大型免税店。次々に到着する観光バスから降りてくる中国人が、吸い込まれるように店内に入っていく。
入り口脇の特等席にシチズンの時計コーナーがあり、カウンターをはさんで客と店員とのやり取りが繰り広げられる。「手前のを取って」「その隣のも」――客の指示を受けて店員がケースから時計を取り出すや、説明もそこそこにあっという間に買われていった。中国出身のシチズンの営業マンは、日々の様子をこう話す。
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