慰安婦問題をめぐる日韓関係の年表
【1910年】日本が韓国を併合。
【1941年】日本軍がハワイ真珠湾を奇襲攻撃し、太平洋戦争が始まる。
【1945年】日本のポツダム宣言受諾、降伏。
【1948年】李承晩が大統領になり、大韓民国(韓国)ができる。
【1977~1983年】吉田清治氏が「軍の命令で韓国の済州島女性を強制連行して慰安婦にした」などと証言(吉田証言)。その後、朝日新聞が吉田証言を報道。
【1991年】韓国で元慰安婦が初めて名乗り出る。元慰安婦が日本政府を提訴。
【1993年8月】河野洋平官房長官(当時)が慰安婦の募集、移送、管理に強制性を認め「お詫びと反省」を表明(河野談話)。
【2007年3月】安倍晋三首相が「旧日本軍の強制性を裏づける証言は存在していない」と語り、国内外から波紋を呼ぶ。→ 猛烈な安倍批判が海外で起きた。
【2011年8月】韓国の憲法裁判所が「韓国政府が日本軍慰安婦被害者の賠償請求権に関し、具体的解決のために努力していないことは違憲」と判決。
【2014年8月】朝日新聞は吉田証言を虚偽と認定し、過去の記事を撤回。
京都産業大学教授・世界問題研究所所長 東郷和彦(とうごう・かずひこ)
1945年生まれ。東京大学教養学部卒業後、外務省に入省。条約局長、欧亜局長、駐オランダ大使を経て2002年に退官。10年より現職。著書に『歴史認識を問い直す 靖国、慰安婦、領土問題』ほか。
1945年生まれ。東京大学教養学部卒業後、外務省に入省。条約局長、欧亜局長、駐オランダ大使を経て2002年に退官。10年より現職。著書に『歴史認識を問い直す 靖国、慰安婦、領土問題』ほか。
(構成=平出 浩 撮影=榊 智朗 図版=ライヴアート)