「悪筆の3つの典型が、文字のつぶれ、行の蛇行、勝手な省略や続け字などのいい加減な書き癖です。この3つを意識して直すだけで、見違えるように読みやすい文字になります」と青山氏。この「三大悪筆」を退治するコツが青山メソッド「スキ間均等法」「中心線串刺し法」「ピタ・カク・ピトの法則」だ。

・スキ間均等法……縦・横・斜めのスキ間をそろえて「つぶれ」や「ゆがみ」をなくす。
・中心線串刺し法……見えない線を意識して蛇行を正す。
・ピタ・カク・ピトの法則……線の途中や書き終わりを丁寧に。折り目正しく。

これら3つのルールを覚えておけば、手本がなくても自分の文字をセルフチェックして、美文字に変えていけるようになるのだ。

「忙しいビジネスパーソンの場合、手帳に予定を書き込む際などに3つのルールを意識して書く習慣をつけるといいでしょう。普段、手帳に書き殴っている人も多いと思いますが、それでは崩れた脳内イメージを一層定着させるだけ。毎日、意識して文字を書くことで、気がついたら美文字に変わっているはずです」と話す青山氏は、最後に「美文字の極意」を明かしてくれた。

「私が考える『美文字』とは、相手が読みやすい文字。読み手のことを思いやり、読みやすさを意識して書くことが大前提です。文字の癖は欠点ではなく、その人の個性でもあります。その個性に3つのルールで読みやすさを付け加えることで、『自分らしい美文字』を目指してください」