残り20年のローンに年間200万円の塾代で大わらわ

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夫の死亡保険の保険料と保障額を見直し!(下表は加入保険)
【家計簿診断】

こちらはまだ月々10万円強の住宅ローンを返済中。残り20年間は払い続ける予定。出費でバカにならないのは、中学3年の長女の教育費(塾代)6万円。年間300万円のボーナスもその半分が塾で長期休暇の講習や模擬試験代などに費やされる。ただ受験後はその分を貯金に回せる(ボーナスから60万円は貯金)。また、家族3人で食費9.5万円はかなり多く、妻が月数回は通う高級スーパーでの買い物を控えることに(2万円減)。結果、毎月1.5万円の貯金ができることに。

【保険診断】

夫婦は結婚以来、死亡保険と医療保険がセットになった割安の共済に入っていたが、60歳以上になると死亡保障額が300万円にまで急減するため、1000万円の定期に加入。

50代がかかりやすい保険の病気「見直し力」失調症

50代は家計立て直しにも保険見直しにも、あきらめ気味の家庭が多い、と横山さんは語る。「ひとことで言えば、無気力状態なんです。30、40代のあいだ、懸命に子供を育てるため食費を切り詰め、住宅ローン返済のためやりくりをした。手を尽くした、という感覚があり、ローン返済の終わりが見えてきた50代になってまで、必死にムダ省きとか、最新の保険選びとかにエネルギーを使いたくないよ、と開き直っている状態です。でも50代は、子供が独立し、再び夫婦2人で老後へ向けて生活していく人生最後の見直しのチャンスなんです」

横山 光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント・ファイナンシャルプランナー。
6000人以上の貯金ゼロの人々を再生させた実績を持つ。各世帯の収支バランスを見ながら適切な保険を選ぶ。
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