1. 日頃からデータ収集する
出張に行ったときや買い物に出かけたときに、使えそうな素材はすべて写真に収める。これまでに保存してあるものは1万点以上。企画立案をするにしても、資料をつくるにしても、これがすべてのスタートとなる。
2. 実数で示して具体化する
上は店舗設計者との打ち合わせの際につくったもの。経験やこれまでに集めたデータを基に、「買いたい気持ちになるサイズ」を割り出し、その感覚を数字に落とし込んでいく。企画が一気に具体化し、着想から3カ月で新しい売り場がスタートした。
3. イラストでビジュアル化する
左は社内打ち合わせ用につくった資料。商品に貼る手づくりラベルはデータベースにあった南仏の薬草ショップのパッケージから案を得た。その写真を見せ、また手描きでビジュアル化しながら話すことで、前例がない企画をわかりやすく解説。
4. 1枚のシートでシンプルに解説
店舗スタッフの「大変そう」「うまくいくの?」という疑心暗鬼を払拭するために、店舗での対応を1枚のシートでわかりやすく説明。
5. 「できそうな予感」をつくり出す
店舗スタッフを対象にしたプレゼンでも、やはり要となったのはビジュアル化。店舗の完成予想図(図表上)と1万点のデータから選んだ写真(図表下)で、新企画の世界観を伝える。まだ実物がない中で、イメージを的確に伝え、スタッフの不安を「これならできそう」に変えた。
(向井 渉=撮影)