新しい世代が出てこなかった民主党の限界

元民主党幹事長 細野豪志氏
【塩田潮】民主党の野党転落から1年10カ月が過ぎました。国民の評価は今も低く、党再生は容易ではない感じがします。民主党政権の「失敗」からどんな教訓を得ましたか。
【細野豪志(元民主党幹事長)】政策面で明確な反省点がいくつかあります。一つは安全保障です。米軍普天間基地移設問題を始め、現実的な対応ができませんでした。政権を担ったとき、政策課題の優先順位をどう付けるかが大きな判断になります。民主党政権は予算の組み替えなど、内政での改革が最優先の課題であったにもかかわらず、最初に外交に走ってしまいました。日米同盟も重要ですし、沖縄の問題も慎重に進める必要がありました。初めから安全保障の問題で大勝負する、あるいは大きな政策の転換を行う状況ではありませんでした。そういう意味でも判断を誤りました。
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