武田薬品工業 vs ファイザー
●待遇面の満足度は2社とも全業種のランク上位に
医薬品業界内でも給与水準が高いといわれている2社だけに、全掲載企業を対象としたランキングにおいても、「待遇面の満足度」が両社とも上位にランクされている。
「社員の相互尊重」と「人材の長期育成」の評価で武田薬が上回っている点が特徴的。武田薬の社員クチコミで、「誠実でまじめな社風」との内容が多いことからも、社内の雰囲気が伝わってくる。一方、ファイザーは、女性の働きやすさに関連して、女性の管理職が多い点を評価している社員クチコミが多い。(増井)
●社員のクチコミ
・武田薬品工業[総合評価:3.6]
「ドメスティックな社風。社員の仲間意識が強すぎ。外部を知らない世間知らずが多い。基本的にネガティブ評価。かなりのふてぶてしさがないと、働きながらの育児は難しい」(コーポレート部門、3年未満、中途、女性、2.1)
「ボーナスは完全成果主義。同期でも1回のボーナスで100万近く差がつくことも。病院での薬剤新規採用の際はやりがいを感じたし、ボーナスが上がったら単純によかったと思える。やった分だけ見返りがあるのは間違いない」(MR、5~10年、新卒、男性、3.8)
「極めて真面目な社風。社内のキャリアパスが不明瞭。人事異動はブラックボックス。社内公募も機能していない」(営業、5~10年、新卒、男性、3.8)
・ファイザー[総合評価:3.4]
「組合もあるのでボーナスは一定額保証されるが、数字が大きく影響。上のポストが詰まっており、若いうちに成果を出せなければ、転職したほうが将来的には多額の給与を手にするかも」(MR、3~5年、中途→退社、男性、評価4.0)
「ダイナミックな人事はほぼない。年功序列の傾向。好き嫌い人事も。評価に対する所長の権限が強い。休みが非常に多い。2カ月に一度は祝日と合わせて長い連休が取れる」(エスタブリッシュ医薬品、3年未満、中途、男性、評価3.3)
「製薬の製造工程、品質管理、開発を知っているメリットは大。結婚・子育てしても、大きな昇進を望まなければ待遇もよく、働く意義も感じられるいい職場」(研究職、10~15年、新卒、女性、評価3.8)