かつて工業製品が主体だったメード・イン・ニッポン。今やカニカマからコンドームまで多岐にわたって世界中の人に愛されている。

累計売り上げ30万個。カラフルな急須:【南部鉄器】岩鋳

南部鉄器のトップメーカーとして1972年に欧州進出した当時の売り上げは微々たるものだったが、約20年前から鋳物の風合いを残しながらカラフルでモダンデザインの急須を手がけてから人気はうなぎのぼり。欧米では「IWACHU」は南部鉄器の代名詞となっている。中国では鉄瓶も人気。世界に累計約30万個を輸出している。

ナイジェリア、ガーナでシェアNo.1:【ゲイシャ缶】川商フーズ

1911年にアメリカで誕生したゲイシャブランドは現在24カ国で展開。なかでも常温で保存できるサバのトマト漬け缶詰が熱帯のナイジェリアで6~7割、ガーナで3~4割シェアのNo.1ブランドに。安価なものも含め、数多ある競合品のなかでも、味のよさと質の高さで人気。サバ缶155gで65円前後、425g缶で165円前後。

「土地っ子になれ」の精神で地域に根ざす:【ファスナー】YKK

縫製産業の進出先にいち早く進出し、工場のすぐそばに拠点を構え、現地のニーズにきめ細かに対応。金型の0.01mmの誤差も許さないなどの高い技術に基づき、高付加価値のファスナーを提供している。「土地っ子になれ」の精神で赴任する社員は長期間駐在し、地域に根ざしたビジネスを展開している。世界70の国・地域で販売。