かつて工業製品が主体だったメード・イン・ニッポン。今やカニカマからコンドームまで多岐にわたって世界中の人に愛されている。
アメリカ版「クレイジーグルー」商品の一部。修繕するシーンが多いアメリカの家庭環境に対応すべく容器の形や売り場の配置に工夫をしているという。

瞬間接着剤の代名詞ともいえる「アロンアルフア」。当初は工業用、釣り具用として販売していたが、1971年に現在一般に広く知られている黄色い容器の家庭用瞬間接着剤「アロンアルフア」は誕生した。

そのころ、まだ世間に瞬間接着剤の概念は浸透していない。そこでゴルフボールの上で回転している独楽に「アロンアルフア」を垂らすと瞬時に固まるシーンなど、さまざまな手法を凝らしたテレビCMを展開した。瞬間に接着する様子と、その接着力の強さを繰り返し訴求することで、当時まだなじみの薄かった瞬間接着剤というものを家庭に浸透させていったのだ。

(早川智哉=撮影)
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