今年から始まったNISA、活用していますか?

日本でも、今年から始まったNISA。若年層の活用率が、まだまだ低いようです。

401kもNISAも、「投資をしないといけないので、ハードルが高いです」とおっしゃる相談者も多く、誤解されたまま、活用しない人も多い印象です。

401kは2001年から始まった確定拠出年金制度。加入者が自分で好きな商品を選んで、じぶん年金づくりができます。商品も定期預金から個人年金などの元本確保商品もあれば、投資信託もあります。「投資は怖い! よく分からないから……」という方でも定期預金や個人年金の選択もできるので、先程、ご紹介した減税効果を毎年の利息と考えれば活用していく方が賢いです。

また、FPのなかでは常識で、意外と知られていないのが、401kメニューの投資信託の有利性です。企業型401kの投信は、インデックスファンドが多く、信託報酬も0.1%台とETFよりも低いファンドがズラッと商品メニューに並んでいます。

NISAは、年間100万円まで5年間で500万円までの投資に対して、運用益が非課税で、期間を延長(ロールオーバー)すれば10年間活用できる新制度。20歳以上の居住者は、全員活用可能なので、加入者の範囲が絞られる401kよりも活用できる方が多いのが特徴。国内債券インデックスファンドや物価連動国債ファンドも対象なので、ローリスク商品からも積立で始められます。

最近、先行して導入している英国やカナダを参考に100万円の枠を200万円~300万円に拡大する案や制度の恒久化も期待されています。いつでも売却できる半面、売却すると再利用ができない、同じ商品でしか5年後はロールオーバーできない、などの短所も鑑みると、インデックスバランスファンドの積立が短所をカバーできて、銘柄選びやりバランスの手間の省ける方法のひとつ。制度の改定を見据えながら、上手に活用したいですね。

30歳からコツコツ始めて、老後に慌てないよう、減税制度を見方にマネープランを立てましょう。

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