「あれをしたらダメ」「これもダメ」各社で行われているパワハラ研修はダメ出しばかり……。では、いま上司はどう叱ったらいいのか?

叱るべきときには、きちんと叱りたい。しかし、パワハラといわれると、後が怖い……。この点について、2000年に発刊した著書『上司が「鬼」とならねば部下は動かず』が50万部を超える大ヒットとなり、現在でも版を重ねている人材教育会社・アイウィル社長の染谷和巳さんの考えは明快だ。

「家庭内のいざこざでむしゃくしゃした気持ちを職場に持ち込み、その鬱憤晴らしで何の非もない部下を怒鳴り散らすような上司がたまにいます。部下は戸惑うばかりでしょう。ましてや自分の人格まで否定されたら、我慢の限界を超えてしまう。これはもうパワハラ上司といわざるをえません。それに初めからがんがん叱り飛ばすのも同じです。叱る対象は会社内での行為に関してで、それも『教える』『注意する』という前段階が必ずあります。これを踏み外していないのなら、どんどん叱らなくてはいけません。上司は鬼上司であるべきなのです」

普段、部下に対して厳しく指導し、ときには叱責も厭わない自他ともに認める“ガミガミ上司”の皆さん、「自分の私的な感情で部下を叱るようなことはない」と100%いい切れるのなら安心だ。