4億人──。日本発のスマートフォンアプリを使うユーザー数だ。今や台湾、タイ、インドネシア、スペインなど、世界に広がっている。支持されたきっかけは、文字では伝わりにくい様々な感情をイラスト化したスタンプにある。日本を代表するITサービスへ成長したLINEは、いかに誕生したのか。
森川亮氏

【田原】森川さんは最初、日本テレビにいらっしゃったと聞きました。そこでは、いったい何を?

【森川】コンピュータのシステムの仕事をしていました。最初は財務システムの担当だったので、辞めたくて仕方がなかったんです。でも、半年後には報道のデジタル化の仕事を手伝うように。当時はニュース原稿が手書きの時代でしたが、それをデータベースにためたり、プロンプターにデジタルで出す仕組みなどをつくっていました。