内定者を横取りするサービスも登場

写真=Getty Images

【中原】企業としては優秀な人が採用できればどんな方法で採用してもいい、となると採用の「アングラ化」も進むと思っているのですが、その点はいかがですか?

【Aさん】実は今年から最終面接まで残ったものの、内定を辞退して別の会社に行くことになった学生には「1,2年後に電話してもいいか」という許可を取るようにしているんです。

【一同】えーっ?

【Aさん】今、入社3年目で転職を考える人は4割以上いると言われています。であれば、新卒でなくても2,3年くらいのレンジで採用できればいいんじゃないか、と。

【中原】入社1年後、「今の会社いかがですか? ウチの会社に転職する気はないですか?」と電話がくるわけですね。

【Cさん】それは怖い! でも、いいですね。弊社も今年からやろうかな。

【Bさん】最近は内定者を“横取り”する会社もありますよね。昨年からそれを斡旋するような「ワイルドカード」というサービスも出てきました。有名企業の内定を持った学生がサイトに登録し、優秀な学生を確保したい企業側がスカウトするというものです。

【Aさん】ある意味、ダイレクトリクルーティングに近い感覚になってきていますよね。新卒一括採用そのものはなくなりませんが、数ある採用の一手段となる感じだと思います。