海外への留学生数は、2000年の19万4000人をピークに09年まではテロやSARSなどの影響もあり、低迷が続いていた。それが10年から上向きに転じている。その背景には、大手企業を中心としたグローバル戦略の深化がある。語学力や国際感覚にすぐれた人材採用を積極化させ、それに学生や社会人が呼応した形だ。
海外への留学生の数 推移
海外留学をサポートする留学ジャーナルの加藤ゆかり副社長は「00年代に入って、18歳人口の頭打ちと大学全入時代を迎えたことを背景に、留学意欲は落ち込んでいました。ところがグローバル人材へのニーズが顕著になった10年には、留学生の数が当社推定で約18万3000人と、前年比18%の増加。この傾向は今年も変わらず、1割は確実に伸びて20万人を超しそうです」と見ている。
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