作戦②ロピアには「タイパ」で対抗
ではロピアに対してはどうでしょうか。ロピアは「食のテーマパーク」と呼ばれ、精肉、青果などに圧倒的な強みを持ち、価格と店の楽しさで勝負する店です。
ここでもロビン・フッドのPBが有効打でしょう。同店の「安・得・速・楽」は、「迷わないから、パパっと買える」というキャッチコピーで買い物を「楽」に「楽しく」するために開発されたブランドです。現在は50アイテムほどですが26年中に100アイテムまで拡大するとしています。
既存店舗では「安・得・速・楽」ブランドは生鮮や惣菜、精肉、青果、グロサリーなどさまざまな売り場で展開されていて来店客に迷わせない商品になっていることが実感できました。
またこのブランドのヒット商品を既存店での販売数量でランク付けして、来店客がすぐに選べるようにしている。このPOPは非常におもしろい取り組みだと感じました。
これなら確かに売れていることがすべての人に伝わるのでとても分かりやすい選ぶ基準となります。非食品で培ったドンキらしい楽しいPOPがPBと融合し、ほかのスーパーにはない“最強の武器”と言えそうです。
ロピアの「楽しさ×低価格」に対して、ロビン・フッドは「楽しいタイパ×低価格」で対抗していくことになるでしょう。
作戦③「惣菜」でトライアルにガチンコ勝負
トライアルは小売業のようですが実際にはIT企業のような会社です。小売の現場をシステマティックに変えながらM&Aで大きくなった小売業です。ある意味、PPIHと似ている企業とも言えます。
トライアルの特徴としてはEDLPをベースとして、リテールAIという切り口で店を作っている点です。「Skip Cart」というカートのまま精算できる独自のレジシステムや、PB・惣菜強化。さらに西友買収で関東・中部・関西の基盤を獲得し、都内の西友をトライアル西友にリニューアルした食品強化型の店舗を作っています。
また25年からは「トライアルGO」というコンビニとスーパーの中間のような惣菜に強い小型店舗を都内に少しずつ増やしています。
このトライアルに対してロビン・フッドは惣菜の強化で対抗することになります。
トライアル名物のかつ丼やおにぎりなどに対抗するだけの人気アイテムを開発、投入し、惣菜からファンを作ろうとしていくはずです。すでに既存のロビン・フッドでは一部アイテムに品切れも出ています。100円前後の焼き立てパンや、おにぎり(85円)、うみゃー棒(214円)など、ロビン・フッドの惣菜開発力はかなり高いと感じました。コスパも非常に良い商品が多かったです。
さらにロビン・フッドではSNSを活用した販促やアプリによる固定客化など、トータルのマーケティング施策により対抗しようとしています。

