ロビン・フッドが打ち出したLOT作戦

ロビン・フッドの業態転換が、大都市ではなくローカルの中規模都市で、かつ近隣に大手GMSやスーパーなどの競合店があるような立地でまずまずの成功を収めている。これに、同社は自信を持ったと思われます。

ただ、やはり今回出店する東京の北新宿店の周辺は競合店のレベルが違います。

都内のOlympic周辺にはすでに「オーケー」が展開しており圧倒的な集客力を持っています。また西友を買収した「トライアル」が既存の西友を次々とリニューアルしています。また東京郊外に行くと「ロピア」の繁盛店がいくつも存在します。

3社の特徴は、①低価格業態である、②独自の経営スタイルを持つ、③全国各地へ出店網を拡大させているという3点です。PPIHが今後、全国拡大をさらに進めると必ずぶつかる競合店です。

これに対し、さすがPPIHというべきでしょうか。同社はすでに「LOT作戦」と銘打って、L(ロピア)、O(オーケー)、T(トライアル)に対して競合対策を打っていくと宣言しています。

このLOTは、ドンキ創業者の安田隆夫氏が2024年に打ち出したものだそうです。

作戦①オーケーにはPBをぶつける

具体的にPPIHはLOT各社にどんな対抗策を考えているのでしょうか。ロビン・フッドの売場づくりからそれを紐解きます。

東京でロビン・フッドのもっとも脅威となるのはオーケーでしょう。すでに近隣顧客を固定化し、特にNB商品の安さにおいては定評があります。他店が自店よりも価格が高い場合は競合店価格を調査し、必要に応じて対抗値下げ。NBで「地域一番の安値」を実現するのがウリです。ロビン・フッドがNBでオーケーに勝つことはほぼ難しいでしょう。

そこでオーケーに対してはNB商品では対抗しづらいため、PB商品を強化して、独自商品開発の価格政策によって差別化することになります。

オリジナルの納豆(3個パック税込み74円)、情熱価格ラガービール(330ml 税込み163円)などを購入しました。どれも品質は良く、この商品でこの価格はかなりコスパが高いのではないかと感じました。

ロビン・フッド店内で目立つ新PB「EDRP(Every Day Real Price)」のラガービール
筆者撮影
ロビン・フッド店内で目立つ新PB「EDRP(Every Day Real Price)」のラガービール

首都圏の顧客をこれらのオリジナル商品でどこまでひきつけられるかに注目です。