Olympic買収で「2つの弱点」を補強
26年12月にOlympic北新宿店をロビン・フッドへ業態転換する予定です。ロビン・フッドが東京に出店する最初の店となります。同店の業績如何によって、以降は一気に首都圏でのロビン・フッド業態の認知度を高め、都心でのシェア拡大をはかろうとしています。
PPIHがOlympicを買収した一番の狙いはOlympicグループ各店舗のある「立地」です。PPIH資料によるとOlympicグループの店舗数は98店舗。このうち東京都内の店舗は49店舗存在します。この49店舗のうち東京23区内が41店舗、23区外が8店舗という内訳です。PPIHはこの店舗立地が欲しくて同社を買収したのです。
これまで首都圏(1都7県)のPPIHグループ店舗で、生鮮食品を取扱う店舗は全217店舗中41店舗でした。中でも都内は3店舗しかありませんでした。都心のドンキはやはり雑貨や住関連、コスメ、美容やお菓子などが強く、食品は主に郊外で販売してきました。
またOlympicは食品構成比が68.5%と高く、両社のノウハウを合わせれば、手薄だった東京で食品を強化できるという目論見です。
東京都内は人口が圧倒的に多く、所得も高く、人口流入が続いている全国でも稀な商圏です。それをOlympicから業態転換したロビン・フッドで獲ろうという考えです。
実際の店舗に行ってみると…
東京の競合激化商圏で勝ち抜けるほど、ロビン・フッドは魅力的な店舗なのか。
ここからは筆者が視察した静岡のロビン・フッド香貫店の売場から東京での競合店対策を念頭においた売場づくりの特徴を紐解きたいと思います。
26年7月某日、JR沼津駅から車で20分ほどの沼津港にほど近いロードサイドに立地するロビン・フッド香貫店を視察してきました。周辺を住宅地に囲まれた典型的な地方のロードサイド立地です。朝の11時過ぎに着いたのですが駐車場はほぼ満車。オープン後1カ月たっても人気であることがうかがえました。
ロビン・フッドの最大の特徴は「食品強化型業態である」ということです。
香貫店の売場は非食品を通って食品売場に向かうという導線ですので、入店客は必ず衣料品や日用品、化粧品などの売場を通ることになります。その途中途中にドンキらしい売場があったり、買い取りや100円ショップなどのテナントゾーンをいれていたり、それほど大きくない店舗ながらおもしろい売場を作っていました。


