まずは大人同士でトランプゲーム。「勝った!」「やられた~」とちょっとオーバーに盛り上がりましょう。「僕もやりたい!」と子供が言ってきても、「今はパパとママでやってるからダメ」とまずはじらしてください。もう1回言ってきたら、「しょうがないな」と入れてやる。すると子供のやる気も満タンです。“算数界のトランプ王”細水保宏先生が考案した数の感覚が身につくゲーム。算数嫌いの子もきっと夢中になります。

計算ババ抜きは、まず山札となるカードを5枚取り置き、残りのカードを全員に配ります。手札の整理を終えたら、右隣の人のカードを引き、場の数字が答えとなる式を、手札2枚を使って作り、手札から捨てていくゲームです。1周したら、場の山札をめくり、作る数字を変えます。

「さっきの手札なら上がれたのに!」「場の数が偶数になったから、2を持っている僕が有利だ」。カードをめくるとそんな声が飛び交います。

このゲームでは、一つの数字をさまざまな式で作り、四則演算の練習をすることを目的にしています。

3を2枚のカードで作る場合、小学1年生なら「2+1=3」しか思い浮かばないでしょう。しかし、かけ算を知っている子なら、「3×1=3」という式も立てられます。わり算を知っていれば、「12÷4=3」という式も作れます。

重要なのは1ゲーム終了ごとにやってほしい「感想戦」です。「あの4はたし算で作るより、大きな数をわり算でやるほうが正解だったかも」といった具合にゲームを振り返って、「もっといい手があったのでは」と考え直す。このプロセスで、子供はさまざまな計算式が立てられることに気づくでしょう。慣れれば、「この数字はこうやると作りやすい」といった点にも気づくはずです。