図12:無意味な会議をやり過ごす方法・役職別/図13:無意味な会議をやり過ごす方法・年齢別/図14:会議で叱責されたときの気持ち・役職別
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図12:無意味な会議をやり過ごす方法・役職別/図13:無意味な会議をやり過ごす方法・年齢別/図14:会議で叱責されたときの気持ち・役職別

参加してもまったく意味のない会議に出てしまった経験は誰にでもあると思います。その場合、あなたならどうしますか(図12)。調査結果を見ると、役職が上がるに従って、「有意義な会議にしようと自分なりに努力する」人が増えていくので、私もほっとしました。発言するのに勇気が必要な「議論をはやく終わらせて、採決を急がせる」は、部長クラス以上と係長・主任クラスで高くなっています。一般社員にはなかなかできない発言ですが、課長クラスでも割合が低い理由はわかりません。「最後まで我慢する」のは、特に一般社員クラスに顕著で、時間が過ぎるのをひたすら耐えて待つ姿が目に浮かびます。

同じデータを年齢別に切ってみると、「最後まで我慢する」が25歳を境に急上昇しています(図13)。若者特有の感覚で、「おかしい」という正論を持ち続けていたのに、「抵抗しても仕方ない」と会社に洗脳される時期なのかもしれません。「自分なりに努力する」のほうは、30歳を超えた頃から値が高くなりますが、55歳を過ぎると、急降下します。気力が萎えてしまうのか、定年が近いから波風立てずにおこう、と達観してしまうのか定かではありませんが、この年代のモチベーションを維持する工夫が必要なことはこのデータからもわかります。

(構成=荻野進介 図版作成=ライヴ・アート)