時代変化に伴う天皇と国民の関係性

まず重要なのは、天皇や天皇一家と国民との関係が、時代を追うにつれて大きく変化してきたことである。

戦前において、とくに日本が中国やアメリカとの戦争に深くのめり込んでいった時代には、天皇は「現人神あらひとがみ」として崇め奉られた。

昭和天皇自身がそれをどう考えていたかはわからないが、明治の時代に制定された大日本帝国憲法では、天皇は神聖だとはされていたものの、神とはされていなかった。天皇が現人神であることがことさら強調されたのは、昭和10年代に入ってからである。