日本で暮らしてそろそろ30年になる。が、近年、むしろ日本のことがわからないと言いたくなることがある。
2013年11月10日付朝日新聞には「日本はいまや、主要国では米国に次いで相対的貧困率が高い『貧困大国』だ」という論説が載っていた。しかし、今回取り上げる本は、まったく逆の視点から、「日本は世界1位の政府資産大国」で、国民1人あたり500万円の巨大な政府資産があり、すぐ売れる金融資産だけで300兆円もある、と主張。安倍政権が熱心に取り組んでいる消費税増税は不要という持論を展開している。
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