足の切断を免れて
【大﨑】心臓が命に直結していることは理解していましたが、足にも関係していると知ったのは、自分が病気になってからでした。一昨年ぐらい、2、30メートル歩いただけで足が痛くて歩けなくなりました。そのときは老化かなと。
老化しないためには歩かないといけないと足を動かすのですが、痛くて歩けない。マッサージしてもらっても良くならない。そこで澤先生に相談したら「すぐにうちの病院に来てくれ」と言われたんです。
【澤】危ない状況でした。あのまま放っておいたら足を切断しなければなりませんでした。
【大﨑】左太腿の動脈が15センチぐらい詰まってるというんです。カテーテル手術で詰まりをとってもらうため、3日間ほど入院しました。
カテーテル手術って、大変な手術じゃないですか。しばらく歩けないのかなと思っていたら、退院のときには、すたすた普通に歩けたんでびっくりしました。
【澤】足を切断すると、ロコモティブシンドローム(骨、関節、筋肉、神経などの障害で「歩く」「立つ」能力が低下し、要介護リスクが高まる状態)になり、平均余命2年というデータもあります。今みたいに元気に活動することはできなかったでしょう。
【大﨑】ぼくは東京(の吉本興業本社)でずっと働いていたので、何かあったら東京の病院に行っていたんです。けいさつ病院で驚いたのは、当たり前のことなんですが、みんなが大阪弁だということ。
おばあちゃんが受付で「今日、保険証忘れたんやけど、マケといて!」、べつのおばちゃんが「この間、ここでもらった薬を友だちにあげたら、喜んでたー」みたいな話をしている。それはあかんやろ、と心の中でツッコミをいれてました(笑い)。
ぼくらにとって病院に行くのは勇気がいります。緊張します。そこで、ざっくばらんな会話が聞こえてくるとほっとする。東京の病院は、きちっとしてはるし、適度な距離がある。ちゃんと治療もしてくれる。ただ、大阪で生まれ育った人間にとって、安心するのはこっちなんです。
「けいさつ」病院だから怖い人が来ない
【澤】退院するとき、「この病院面白いわ、ボケとツッコミができる看護師さんがおる」とおっしゃっていましたね(笑い)
【大﨑】この病院はもともと「大阪警察病院」という名前でしたよね。それが「大阪けいさつ病院」になり、2024年から法人名が「大阪国際メディカル&サイエンスセンター」です。今はもう警察とは関係ないんですか?
【澤】2018年に大阪府警察協会から独立しました。今は関係ないです。
【大﨑】患者さんは今も愛情を込めて「けいさつ病院」と呼んでますよね。「けいさつ」って付いていると、怖い人は来ないんじゃないですか?
【澤】病院を食い物にしてやろうという悪い人は来ない(笑い)。病院によっては、看護師の態度が悪いから院長出せ、なんていうこともある。ここはぼくが院長になってから一度もない。名前にけいさつというのが付いているということもあるでしょうし、地元の人から愛されているのかなと思います。

