「検査」は儲かる

すすめられるがまま検査を受けている人は、ちょっと立ち止まってほしい。検査は、売上の7割くらいが病院の儲けになります。院外処方のため、たいした稼ぎにならない薬に比べて、検査は圧倒的に儲かるのです。今の段階で絶対に必要というわけではない検査をすすめてくるなら、頭の中で金儲けの算段をしている可能性があります。

金儲け主義の医者や病院からすれば、ポツポツと不具合が出始める40~50代は、いいカモです。検査をすればするほど、何かしらの異常値が見つかる。老化現象なのだから当たり前で、自己治癒力やちょっとした生活改善で基準値に戻るかもしれません。

ところが、異常値=病気とばかりに薬を処方し、今後何十年にもわたって通院するようレールを敷く。体のいい収入源を確保したわけです。

特に儲けが大きい検査とは

特に病院の儲けが大きいのが、がん検査です。最初のがん検診そのものにはたいした利益はありませんが、がんの疑いがあると、その後にMRIやPETなどのより高度な精密検査が待っています。がんと診断された後も、標準治療から高額な自由診療までさまざまな治療法が用意されていて、さらには入院や投薬、リハビリなどによる安定収入が見込まれます。

MRI検査
写真=iStock.com/zorazhuang
※写真はイメージです

がんは怖い病気、死ぬ病気だと多くの皆さんが思い込んでいるので、こうした医者がすすめるメニューに疑問も持たず従うことでしょう。

日本は先進国の中でも、もっとも多くのがん検診を行っている国です。ところが先進国で唯一、がん患者が増え続け、死亡者数は横ばいの国でもあります。がんは早期発見、早期治療が重要だという理屈でがん検診をすすめているわけですが、もしそれが本当に有効であれば、もっと死亡者数が減ってもいいのではないでしょうか。

医者がすすめる検査が過剰かどうかを判断するには、その検査の意味合いを聞いてみるといいでしょう。もし、医学的な理由がなく、「念のため」「いい機会だから、ついでに」といったあいまいな言葉が返ってきたら、儲けに走っているのではと疑ってもいいかもしれません。

検査を受ける際の患者の心構え

検査を受けるかどうかは、自分で決めることです。不要だと思うなら断ってもいいのです。たとえば、医療被曝の心配がある胸部エックス線検査は、肺結核が蔓延しているわけでもない今の時代に健診で行う意味がないし、肺がんの発見にもつながらないため欧米では推奨されていません。また、自覚症状がない人が受ける心電図検査も、検査している数分の間の状態しか分からず、検査のあとに不整脈が出てもキャッチできません。

それでも健診を受けよう、検査をしようと決めたなら、もし何か病気が見つかった場合にどうするかを、事前に考えておくべきです。検査結果を聞いて頭が真っ白になっているところに、医者から次々と追加の検査や入院の指示を出されて、冷静な判断ができる人は少ないでしょうから。

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