ただ、ほとんど居抜きで始めたバーと違って今回は内装やデザインにもお金がかかる。物件は1階と2階との合計30坪で家賃が70万円。保証金や運転資金などを考えると、5000万円が必要になり、また兄に連帯保証人をお願いしました。今度は1500万円です。兄は渋々ながらサインをしてくれました。さらに会社員時代に息子同然にかわいがってくれた上司も『お前やったらやれるやろ』と1500万円をポーンと出してくれた。その他、実家の母からも借りて、なんとか都合をつけました」

新店舗は当たった。大阪のトレンド発信基地として認知され、半年後には1店舗目のバーもデザイナーズレストランに業態変更した。

次は東京で「勝負や」

さらに勢いは加速する。2004年、貫は東京・青山に「京料理 みな瀬」をオープンさせた。

(松浦 達也/文藝春秋 2026年5月号)
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