図を拡大
プレジデント2012.4.2号「お金に愛される習慣」より。(年収1500万円以上=n349、年収500万円台=n350)

そして、「経営者に絞れ」というH社長のアドバイスで、ターゲットから個人客を外し、経営者に絞ることにした。私がターゲットを絞ったのにはこんな経緯があったのである。

1件あたりの契約料が高い経営者をターゲットにすれば、1件あたりの保険契約手数料も増える。その結果、この年の私の売上は1億円を超えたのである。

借金を背負うと腹をくくったことで、働き方が大きく変わったからだ。

だが、もしあのとき、6000万円の借金から逃げていたらどうだっただろうか。

初年度の売上は4000万円近くあり、収入は私と家族が生活していくには十分だった。もし借金という困難に襲われなければ、現状に満足してチャレンジ精神を忘れ、ゴルフ三昧の生活を送っていただろう。

そう考えると、社員の借金は、私を堕落させないために天から降ってきた贈り物だったのかもしれない。

私の背中を押したものに、顧客のこんな言葉もあった。

「人は、自分のためにがんばるのは限界がある。人は他人のためにしかその限界を超えられない」

子どもが生まれて家族が増えれば、もっとがんばらなければと思う。それと同じで、社員のため、またその家族のことまで考えることで、事業を拡大するなど新たな挑戦へのエネルギーが湧いてくる。

他人に対する責任を背負わない限り、自分の限界を超えることはできない。「そのことを、ぜひ経験してみるといい」とその人はアドバイスしてくれた。

年収数千万円までは、自分のことだけを考えていれば稼ぐことができる。

しかし、それ以上を稼ぐには、誰かのためというプレッシャーが必要だ。荷物を背負うことでしか、年収1億円の壁は越えられないのである。

【年収1億を生む黄金則】とてつもない報酬への扉を開くために、あえて「荷物」を背負ってみる。

(※『プロフェッショナル ミリオネア』(プレジデント社刊)第6章「運をつかむ、分かち合う」より)

▼編集部おすすめの関連記事
不運な目に遭っても、「すべて自分のせい」と思えるか