報酬狙いで炎上させるユーザーにより拡散

あらためて、こうした情報漏洩に伴う炎上が起きる仕組みを解説する。

まず、InstagramのストーリーズやBeRealなど、24時間で消える場に友人限定で社内情報を含んだ投稿が行われる。本人は信頼できる人にだけ公開しており、さらに24時間で消えるため、問題がないと考えている。

しかし、そうした仲間のなかに“裏切り者”となる人がいる。それは決して相手を貶めたいという理由だけではなく、正義感を持って相手の行動を正したいという気持ちだろう。

ソファーに座り、笑いながらスマホを使用している若い女性
写真=iStock.com/mapo
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裏切り者はスクリーンショットを撮り、本人の公開範囲以外に画像を共有する。それは自分の友人へのダイレクトメッセージかもしれないし、炎上を目的としたインフルエンサーかもしれない。やがて、投稿はXで拡散され、YouTubeやTikTokなどへ広がり、まとめサイトにも掲載されてしまう。

「バイトテロ」や「迷惑動画」と同じ仕組み

こうなると、大元の投稿をしてしまった人が投稿をすべて消すことは不可能だ。Xには本当かどうかは定かでないが、名前も特定されて拡散されている。今後の将来に影響してしまうことは想像に難くない。

この流れは、「バイトテロ」や「迷惑動画」と同じ仕組みだ。アルバイト中に食品を粗雑に扱う様子を撮影したり、飲食店で備え付けの醤油差しを舐めたりといった動画を見たことがある人も多いだろう。炎上してから数年が経っても、ネットを検索すれば当時の投稿がヒットし、「その後」などとアレンジも加えられた動画も見つかる。閲覧数を稼ぐとプラットフォームから報酬が出る仕組みが導入されているため、気を引く投稿を拡散したい人が増えている。アテンションエコノミーにより炎上案件は増殖していき、ネットに残り続けてしまう。