「営業でしょ?」と聞かれたら

今回は、プッシュ型で使う必殺技をお伝えしましょう。

新規営業をしていると、お客様から必ずと言っていいほど言われる言葉があります。

「おたく営業なの?」

このとき、どんな切り返しが考えられるでしょうか。

【パターン1】ストレートに「はい、営業です」と答える
「あ、じゃあ結構です」。これで終わりです。

【パターン2】「営業なんですけど、今日は○○の件でお伺いしたく~」と、営業だと認めたうえでフォローする
間違っているわけではありませんが、残念ながらお客様には通じません。

【パターン3】「営業ではありません」と答える
ご法度です。当たり前ですが、嘘をついているわけですから、これは絶対にやってはいけないことです。

「営業なの?」と聞かれて「営業です」と答えたら断られるし、「営業じゃないです」と言ったら嘘になってしまう。では、正解は?

とんち話ではありません。ちゃんと切り抜ける技があります。

それが、必殺「隠れ蓑」です。

「我々は○○の営業じゃないので~」

この表現を使えばいいのです。

否定のようで、否定ではない切り返し

私は普段オフィス機器を売っていますが、テレアポならこんなやりとりになります。

客「何ですか? また電話を変えたほうがいいとかって営業でしょ?」

営業「私どもはほかの法人の営業会社さんのように、通信費を下げましょうとか、電話回線を変えましょうと言ったことをご提案する営業ではありません。その点はご安心ください」

相手はあなたに対して、「何らかの営業」という抽象度の高いイメージを持っています。

それに対してこちらは、具体的な答えを返します。上記の例でいえば、「通信費を下げる」「電話回線を変える」といった一般的な(おそらく相手が想像しているであろう)例を挙げたうえで、「そういった営業ではありません」と答えるわけです。

この方法のポイントは、一見、否定の形で答えているところです。でも裏を返せば、「○○の営業ではないけれど、ほかの営業ではあるよ」ということを伝えています。

言い切らずに、言葉に含みを持たせるということです。