“ガチ中華”密集地帯が誕生
ちなみに西成以外では難波・日本橋、中央区島之内付近に“ガチ中華”の密集地帯がある。
飛田本通商店街にも、中国人カラオケ居酒屋だけに留まらず、中華系の飲食店が結構増えつつある。最近見られるのが、台湾の米どころ「池上」の名物駅弁である「池上木片弁当」を販売する店舗だ。
あくまで台湾の弁当屋だが、恐らく経営者は中国系だろう。具沢山でボリューミーな台湾風駅弁が一個800円からと割とリーズナブルな価格(それでも釜ヶ崎の弁当屋の中では高い部類だが)で買えることから、それなりに評判が出て、今では天神橋筋商店街など他の場所でも系列店が増えている模様だ。
飛田新地のすぐ隣で「日中交流フェス」
西成・釜ヶ崎でカラオケ居酒屋などを展開する「盛龍グループ」はさらに2025年4月に「日中交流フェス」を開催、2日間にわたって華々しく開かれたイベントの様子を見に行った。
大阪の裏名所である一大歓楽地・飛田新地を目前にした商店街の脇の空き地が会場に使われたが、この土地は盛龍グループの林会長がマンション建設用地として取得したもので、空き地の隣には、飛田新地(遊郭)が成立した大正時代に建設された通称「嘆きの壁」と呼ばれるコンクリート製の擁壁がある。
既成事実化が進んでいる?
この「日中交流フェス」では日本と中国の屋台料理がこれでもかというほど並べられ、こちらもすっかり食い気が勝ってしまい、羊肉串に水餃子、酸辣粉といったガチ中華メシの数々を壮大に食い散らかした次第である。
どの料理も一切日本人に遠慮していない。酸辣粉なんか本場同様、むせるくらい辛かったし、なんなら毎年やって欲しいくらいの勢いだったが、残念ながら会場はマンション建設用地のため開催は今回の1回きり。一期一会のイベントだった。
こうしたイベントを通して、西成における新・中華街の既成事実化を推し進めたいのが中国人コミュニティの狙いかもしれないが、いずれにせよ今後も形を変えて様々な催し物が行われるものと見ている。



