「#ママ戦争止めてくるわ」

もうひとつは、党として立民が始めたものではないが、「#ママ戦争止めてくるわ」である。おそらく、立民のコアな支持者には深く心に届くハッシュタグだっただろう。しかしそうであればあるほど、若者には刺さらず、立民への忌避感を招くことになったのではないか。

「ママ」という、母親の役割に依拠した平和運動批判こそが、1970年前後の第2波フェミニズムの始まりであった。若者は性別に関係なく、戦争が嫌いだ。何よりも若者の考える戦争は、ウクライナでの戦争がロシアの侵攻から始まったように、よそから訪れるものと意識されている。時代は変わったのだ。

ところがこういったハッシュタグが想起させる戦争のイメージは、日本が始める侵略戦争だ。若者たちは、自分たちが感じている「新しい恐怖」を共有してくれないと思うだろう。

今、野党がやるべきこと

ここまで読んで、「何を言ってるんだ! 枝葉末節の揚げ足をとりやがって。高市の手先か!」と怒り狂うひとはいるだろう。「SNSで批判のひとつも書けばいいのに」と思うかもしれない。でもそうしたSNS書き込みこそが、若者をうんざりさせ、「リベラル」から遠ざけているのである。

自民党の大勝で、与党を批判できる勢力は、本当になくなってしまった。だからこそ、健全な野党が必要とされている。

できれば「ネットのデマの書き込みのせいで、選挙に負けた」といった発言は封印し、「自分たちが至らなかった」と頭を下げたほうがいい。大敗を正面から受け止めているところを見せてほしい。

ネットの画面の後ろにも国民がいる。若者も鬼ではない。選挙で大敗した野党に「ざまぁみろ」と思っているような若者に、「可哀想だ。応援してあげなくちゃ」と思わせるにはどうしたらいいか。本気で考えるべき時が来ている。

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