親の感情爆発期④【小6:11月23日前後】
誤判断しがちな「大パニック期」
一般的に中受の最終模試は12月にあるが、その前哨戦となるのが11月下旬の模試だ。
「多くの家庭は11月23日頃までにある程度の数字を見据えた上で、本番試験の気持ちで12月の模試を受けます。11月の模試は中学受験の集大成。3年近くの審判を突きつけられる形になります。子供もさすがにこの時期は受験が“自分事”になっていますから、親よりも結果を気にしてしまいます。
親は親で、気もそぞろです。模試結果が良くて、ふわふわしている子を見ると『まだ受かってないんだからね』とカツを入れたくなるし、子供が努力もしないで結果だけ見て落ち込んでいれば『だから勉強しなと言ったのに』とため息をつきたくなる。タイムリミットが迫っていることもあり、ポジティブな感情になれる人が少ない時期といえます。
子供も勉強の負荷が大きくなりイライラしています。親も子も怒りのマグマを溜めている状態ですから、一触即発。『親がやりなさい』といえば子は『やってるよ』『今やろうとしてたのに』と逆切れ。不毛な喧嘩に発展してしまいます。
さらに、ラスト3カ月の入り口は、大きな決断の連続です。志望校と併願校はどうするか。上位校に挑戦したい人、合格圏内に行きたい人、何も考えていない人と、親も子も意見が異なります。距離が近い関係だけに、大小さまざまな衝突が生じます」
親の感情爆発期⑤【小6:1月10日前後】
家族間バトルが起きやすい「超直前期」
1月10日は多く学校で出願が開始される頃。また1月は、2月1日から始まる東京・神奈川の本番試験に先駆けて、埼玉・千葉の学校の入試がスタートするタイミングだ。
「インフルエンザなどの感染症にもナーバスになります。親の中には学校を休ませて勉強させたい人もいる。でも子供は学校が楽しいから行きたい。ここでも親子で衝突が起きやすくなります」
【対策①】家族間で意見が割れたら即、塾に相談
意見が一致しない場合は、できればその日のうちに早急に塾の先生に相談をしてほしいと、富永さんは話す。
「くれぐれも、勝手に方向性を決めて突っ走らないで。この時期に絶対避けたいのは、間違った決断です。
親も、ネガティブな言葉をかけちゃダメだというのは百も承知。どちらかというと、ポジティブにやろうとして間違った方向に進み、空回りするのがこの時期です。6年の秋冬は、子供は塾にいる時間が長くなるため、塾の先生は子供の成長を実感しています。一方で、その姿を見ていない親は不安で仕方ない。そのため、第一志望校を変える提案をしたり、突発的に自分だけ新規に学校見学をしたり。お気持ちはわかりますが、やはりこういう時は塾を頼ってほしいです。私の塾でも1秒でも早くレスポンスを、と臨戦態勢を取っています」
【対策②】子供の睡眠・食事管理にエネルギーを
「直前期に親ができることは、黙って送り迎えして、美味しいご飯を用意すること。寝顔を見てちゃんと寝ているか、ご飯を食べられているか。体調や環境を整えるのは親にしかできない仕事です」


