親の感情爆発期➂【小6:6月2~3週目】

学校行事ラッシュで疲れる子供

そうして小6に進級。一学期は、激動の小5に比べれば親のメンタルの振れ幅は少なめだという。

「強いていえば、6年の6月の2~3週目をピークに親子で気分が上下する出来事があります。運動会や移動教室といった、学校行事です。従来、秋にあった学校行事が、猛暑などの事情で春に開催する傾向にあります。季節の変わり目、それも気候が暑くなる頃に行事があると、子供たちは体力を消耗します。さらに行事には、子供自身のメンタルが不安定になる要素もあります。例えば移動教室で友達と恋バナをしたり喧嘩したり……。特に女子は人間関係がこじれると勉強に身が入らなくなり、成績が下がります。

小学校運動会
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また、10人に3人くらいの受験生が『もう受験をやめたい』と言い出すのもこの時期。よくある理由が、移動教室で仲良くなった子と同じ公立中に行きたい、というもの。こうした言動が、親のイライラの種になるわけです」

【対処策】「時期モノ」と捉えて、落ち着くまで我慢

しかし「怒りを抑えるべき」時期はココだと、富永さんは強調する。

「台風と同じで、この時期に見られる子供の“やる気ダウン”は、時期ものと心得て。イベントの前後10日間くらいは、学校の時間割も変わっていて、非日常感があり、子供がふわふわしていて落ち着かない。前後1週間は、従来の勉強の半分しかできないと思っていたほうが親の精神衛生上いい。10日も経てば疲れも取れますし、気持ちは落ち着いてきます。

もし『受験をやめたい』と言われたら、『そうだね』と受け止めつつ、『ここまでがんばってきたのに、もったいない気がするけどね』などとやんわりいなしましょう。ピリピリモードや疲れを見せている子供を真に受けて怒ったり、『もう運動会が終わったんだから切り替えな』などと発破をかけても、やる気がさらに低下するだけです」

こうしたタイミングでは親は、気持ちがふさぎ込んだり疲れきっている子供に対し、美味しいご飯を用意し、子供の好きな入浴剤を入れるなど、フォローに回ればいいという。

「ただ、疲れやストレスを回避するために、または塾の授業と重なったために学校行事に参加させない家庭もありますが、子供が望んでいないならば御法度。子供には周りと一丸となって何かをやりきる経験をさせたほうがいい。その経験値は、昨今の中学入試でも問われているんです。そもそも子が望んでいないのに、単に塾の授業に1回分遅れてしまうという理由で休ませると、後々親子関係に亀裂が生じる恐れがあります」