「化粧品」と「薬用化粧品」はどう違う

化粧品のコーナーで売られている製品には、この他に「薬用化粧品」があります。

平山令明『スキンケアの科学』(講談社ブルーバックス)
平山令明『スキンケアの科学』(講談社ブルーバックス)

「薬用化粧品」は化粧品としての効果を示す成分に加え、肌荒れ防止、美白などの効果がある「有効成分」を含んでいます。「有効成分」とは、その効能が厚生労働省によって認められた成分のことです。

「薬用化粧品」は化粧品と医薬品の間に位置し、「医薬部外品」とも呼ばれています。「薬用化粧品」の容器や外箱には「医薬部外品」と表示されています。

「有効成分」と似た言葉に訴求成分という言葉があります。これは化粧品メーカーが、その商品の特徴として謳っている配合成分であり、必ずしも有効成分ではありません。通常、有効成分には*印などが付けられ、明記されています。

さまざまなスキンケア用品
写真=iStock.com/Nataliia Suietska
※写真はイメージです

薬機法では「化粧品」には全成分表示が義務づけられていますが、「医薬部外品」には全成分表示の義務がありません。しかし日本化粧品工業会など業界団体が自主的な基準で成分表示をしています。

医薬部外品の表示のある化粧品は、その効能・効果が認められた有効成分を、安全と考えられる濃度範囲で含みます。しかし安全な濃度範囲ということは、体質やその時の体調によっては悪影響も出る可能性をまったく否定できないことを一方で意味しています。医薬部外品である薬用化粧品の取り扱いは個人の判断に任せられていますが、この点は注意すべきです。

まとめますと、治療を目的とした「医薬品」、美容を目的とした「化粧品」、そして両者の間に位置し、予防や衛生を目的とした「薬用化粧品(医薬部外品)」があるということになります。

それぞれの特徴と違いについて、表にまとめておきます。

【図表1】化粧品・医薬部外品・医薬品の違い

(初公開日:2026年1月4日)

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