メンタルを良好に保つための方法

これから新年度にかけて季節や環境が変化する中、良好な心理状態をキープするためにぜひ行ってほしいことが3つあります。

まずは、生活リズムを固定することです。環境変化や季節変動は、体内時計を乱す大きなストレスとなります。新生活を控えた時期だからこそ、起床時間や食事の時間を一定に保ち、意識的に生活の“軸”を確立するようにしましょう。これが自律神経の安定につながります。

次に、予定の詰め込みを避け、スケジュールの“余白”を設けることです。2月から春先にかけては、仕事の期末やイベントごとが重なり、知らず知らずのうちに心理的な負荷が増大します。そこで、意図的に「内的余白」を作るようにしましょう。これが心理的な余裕を生みます。

おすすめなのは、あらかじめカレンダーに休養日を書き込むことです。特に3月後半から4月前半にかけては、意図的に予定を入れない日を多めに確保してください。外的ストレスが増える時期こそ、戦略的に“余白”を作りましょう。

それから、季節の変化を踏まえて、期待値を下げるアプローチも重要です。心理学的に見て、過度な期待はストレス耐性を低下させます。そこで、この時期は調子が崩れやすいことを認識し、「100点ではなく60〜70点で十分」と、自分に対する要求水準を少し下げておきましょう。冬は「体を休める季節」「春に向けた準備期間」と捉え、ストレス耐性を高めておくのがおすすめです。

手袋をして暖かい飲み物の入ったカップを持つ人
写真=iStock.com/Jelena Stanojkovic
※写真はイメージです

ストレスコーピングの引き出しを数多く持つ

1年を通して健康な心理状態を保つ方法も3つお伝えします。

1つ目は、ストレスコーピング(ストレス解消法)の引き出しをたくさん持っておくことです。そして「気分の落ち込みには、軽い運動が効果的だった」など、不調の内容とその解消法を紐付けてメモしておくと、後から有効活用できます。

ストレス解消法は何でもかまいませんが、アルコールや過度な糖分摂取など、依存性の高い手段を多用することは避けてください。もしこうした手段にばかり依存している自分に気づいたら、それを「深刻な疲労のサイン」として認識し、休息の質を見直す契機にするとよいでしょう。

2つ目は、「有意味感」を高める習慣を作ることです。有意味感とは、自分の存在意義も含めた「意味がある」という感覚です。この有意味感の向上は、ストレスに打ち勝つ手法となります。

例えば、その日にした「良い行い」を日記などに記録するだけでも、有意味感を自覚することができます。「コンビニで100円を募金した」「同僚にきちんとお礼を言えた」など、自己満足であっても、ほんの小さな行動でかまいません。ポジティブな側面へ焦点を当てるトレーニングにもなるでしょう。