会社員がAさんから学べること

Aさんの事例は自営業者やフリーランスだけの話ではない。会社員の方にも参考になる点が多い。

老後というと、「年金をいくらもらえるか」「いくら準備すれば老後を乗り切れるか」だけに目が向きがちだ。もちろん、それらは重要な要素だが、老後を不安なく過ごすには「生活コストを下げる力」も必要だ。

公園で空を見上げているシニア女性
写真=iStock.com/recep-bg
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たとえ厚生年金で月15万円をもらっていても、月30万円の生活費を削れない人は、いずれ破綻する可能性が高い。逆に、月7万円で生活費をやりくりできるスキルがある人は、国民年金だけでも生きていける。生活をダウンサイジングできれば、必要な老後資金のハードルは大きく下がる。

会社員であれば厚生年金がある。国民年金だけのAさんでも生活が成り立つのなら、厚生年金を受け取れる会社員はもっと余裕があるはずだ。老後の生活が不安で現役時代を楽しめないのは、あまりにもったいない。

大切なのは漠然とした不安に振り回されるのではなく、自分の場合はどうなのかを少しでも早く、具体的に計算してみることだ。毎月いくらあれば暮らせるのか、年金はいくらもらえる見込みなのか、差額を埋めるには何が必要なのか。数字で把握できれば、不安の正体が見えてくる。

次回は、夫婦2人とも国民年金だけというケースや、これから老後の準備を始める人が押さえておくべきポイントを解説する。

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