「体力おばけ」は習慣でつくれる

第2位は『体力おばけへの道』でした。

澤木一貴著、國本充洋(監修)『体力おばけへの道』(KADOKAWA)
澤木一貴著、國本充洋(監修)『体力おばけへの道』(KADOKAWA)

将来の不安といえば、お金の話が真っ先に浮かびがちです。しかし本書を読むと、今後の人生に本当に必要なのはお金よりも体力なのではないか、とハッとするはずです。

著者の澤木一貴さんは、「体力おばけは才能ではなく、習慣の結果」だと指摘します。体力は貯金のように、日々の小さな積み重ねで誰でも育てられる“資産”。しかもその投資は、いざ年齢を重ねてからでは間に合いません。今日の行動が5年後・10年後の自分をつくると、私たちに教えてくれます。

そこで取り組みたいのが、著者オリジナルの「イージーHIIT」。椅子から立ち上がる動作を繰り返す「スタンドアップ」、日常的で衰えやすい機能を効率よく鍛えられる「バックステップ」、楽しく脂肪を燃焼する「リズミカルジャンプ」の3つから構成されるトレーニングです。どれも日常動作の延長にある動きで、初心者でも、体力に自信がない人でも1日30秒で実践できる設計です。

運動は未来の自分へのプレゼント。著者のこのメッセージをしっかりと受け止めて、今日から1日30秒だけ運動してみませんか。

「伝える」の教科書となる本

第3位は『今さら聞けない 伝え方<話す・書く>の超基本』でした。

山口拓朗/森泉亜紀子(監修)『今さら聞けない 伝え方<話す・書く>の超基本』(朝日新聞出版)
山口拓朗/森泉亜紀子(監修)『今さら聞けない 伝え方<話す・書く>の超基本』(朝日新聞出版)

本書の特徴は、伝え方を「話す」と「書く」に分けた上で、この2つの行為を感覚ではなく構造で整理している点にあります。

まず、「話す」は以下の3つに分解できます。

(1)聞く
(2)話題をつくる
(3)伝える

そして、「聞く」「話題をつくる」「伝える」のそれぞれのスキルを上達させるコツが示されるのです。

例えば「話題をつくる」を上達させるコツとして挙げられているのは、質問を使って会話を自然に広げていくこと。代表的な質問の手法は次の2つです。

1つ目は、「5W1H」で会話を広げること。話が苦手でも質問の切り口に迷いにくく、話を展開させやすいのが特徴です。

2つ目は、相手の話の「固有名詞」や「数字」に反応すること。「日課のジョギングをかれこれ10年ほど続けています」と言われたなら(10年続けている点に触れてほしいのだな)と捉え、「そんなに続けているんですね! 継続のコツは何ですか?」と深掘りしてみると、相手の反応が変わるでしょう。

「伝える」を網羅的に解説する、教科書のような本書。図解やステップ形式が多く、忙しいビジネスパーソンでも要点をすばやくつかめる構成になっているのも魅力です。