川勝前知事が求め続けた「地域振興」という見返り

JR東海は2013年、環境影響評価準備書の中で、「トンネル工事で大井川上流部の流量が毎秒2トン減少する」と大井川流域の水資源に大きな影響が出ることを予測した。

これに対して、JR東海は2017年10月までに、トンネル内の湧水減少分の毎秒1.3トンをリニアトンネルから大井川の椹島付近まで導水路トンネルを設置することで回復させ、残りの0.7トンは必要に応じてポンプアップで導水路トンネルへ戻す方策を示した。

リニアトンネル工事による毎秒2トンは、大井川流域の7市へ水道水を供給する大井川広域水道企業団に許可されている水利権と同じ量である。