したがって、最初の金融機関選びがとても重要になってくる。キャンペーンにつられて、あるいはなじみの金融機関だからと軽々しくNISA口座を開いてしまうと、激しく後悔することになるかもしれない。

では、どの金融機関に口座を開けばいいか。大事なのは、商品の選択肢が多いかどうかという点だ。特定の投資信託会社のファンドばかりに取り扱いが偏っている、あるいは同じような資産クラスに投資するファンドばかり扱っているというような金融機関は、やめたほうがいい。

また、せっかく非課税メリットが享受できるのだから、購入に際してのコストはできるだけ抑え、高いリターンが期待できる商品が選べれば、それに越したことはない。高いリターンが期待できる商品は、リスクも高いが、非課税メリットを活かすなら、それでもハイリスク・ハイリターン型の商品を選ぶべきだろう。3%のリターンよりも、30%、あるいは50%のリターンに対して非課税措置を受けたほうが、はるかに非課税効果は高い。その意味では、個別銘柄やレバレッジのかかるETFなどに投資できる金融機関のほうが得策だ。NISA口座でリスクの高い商品を購入しても、保有ポートフォリオ全体でリスクをコントロールすればいい。

商品の選択肢が広く、かつローコストでそれらの商品を取引できるとなると、NISA口座を開設する金融機関としては、インターネット証券会社が最適ということになるだろう。

【関連記事】
人気「金融商品」の落とし穴
プロの技を伝授!「鉄板の資産運用&保険」
堀江貴文の「50万円あれば始められるビジネス」【1】
『年利15%でふやす資産運用術』竹川美奈子
「景気に左右されない生き方」7つのルール